ベニカミキリ
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ベニカミキリ 【Purpuricenus temminckii】
サイズ : 13mm ~ 18mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 4月 ~ 6月
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真っ赤な身体にカミキリムシらしい長い触角を持ったベニカミキリ。
北摂地域では、毎年4月後半から6月頭くらいまで出会えます。
幼虫は枯れた竹を食べますが、成虫は花に集まり花粉を食べます。
リスの尻尾のような栗の花にたくさん集まっているところをよく目にします。
この子が現れる時期は、様々な赤い昆虫が姿を見せます。
先日記事にしたニホンベニコメツキもその一種です。
同じような容姿で毒を持つベニボタルに擬態していると考えられています。
個人的に赤色が好きなので、この子も好きな昆虫の一つです。
(そう言えば、少し前まで車も自転車もゴルフバックも赤だった。笑)
誰もいない林の中で、一人赤い虫と戯れる時間がとても幸せです。
新緑の緑に真っ赤な身体がよく映えます。
放置された竹から出てきた子。
よく見ると翅がキラキラしています。(^O^)
上翅に黒い斑点が見えますが、この斑点は無い子もいます。
手乗りベニー君。
遊びに来てくれました。(^O^)
クロカタビロオサムシ
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クロカタビロオサムシ 【Calosoma maximowiczi】
サイズ : 25mm ~ 30mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 9月
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見分けがつきにくいオサムシの仲間では、特徴ある体型のクロカタビロオサムシ。
名前通り、黒くて肩の部分が広いオサムシです。
北摂地域では、毎年4月から5月にかけて比較的目にします。
ほぼ毎年出会える子ですが、2013年~2014年にかけて大発生しました。
当時、北摂の里山を歩くと、道脇の落ち葉がずっとガサガサと音がし、
落ち葉をめくると、この子が一生懸命歩いていました。
それが数キロにわたってそのような状態が続いていました。
オサムシの仲間は翅が退化し飛ぶことができませんが、この子は例外です。
(飛べないから地域の特色が出て面白いのですが)
この子は飛翔することが可能です。
そのせいか大発生した年は、山から数キロ離れた兵庫県立美術館の敷地
(神戸の海側埋立地)でも見かけました。
一見するとゴキブリのようですが、光沢があって美しいです。
かつてこの北摂の地で、後に「漫画の神様」といわれるようになる青年が
この子に魅せられ、自らのペンネームを「治虫」としました。
私はその気持ちよくわかりますし、とても嬉しく思います。(^O^)
緑がかった身体と翅の筋が、とても美しく見えます。
落ち葉の影に隠れているつもりでしょうか。
いつも速足で歩き回っているので、シャッターチャンスが少ない子です。(>_<)
私の妻は「ゴキブリにしか見えへん」と言います。(涙)
台所に出るゴキブリは、山の中にはいません。(別種はいますが)
大きなアゴで、イモムシやミミズを捕えて食べます。
シオヤトンボ
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シオヤトンボ 【Orthetrum japonicum】
サイズ : 35mm ~ 50mm
分 布 : 北海道 ・本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 6月
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4月中旬から初夏にかけて見られるシオヤトンボ。
北摂地域では個体数も多く、毎年必ず出会うことができます。
成熟した雄は、シオカラトンボのような水色の身体になりますが、
出現時期に大きな違いがあり判別できます。
(体型も若干シオヤトンボの方が太めかな)
未成熟個体と雌は、黄色と黒の模様をしています。
雄は成熟するにつれて、だんだん水色を帯びていきます。
休耕田や池の上では、よく追いかけっこをしています。
数も多いので、縄張り意識が強いのでしょうね。
早いもので、ブログを開始してもうすぐ一年になります。
また、今回の記事でちょうど100種類の生き物が登場しました。
タバコすら続けられなかった飽き性の私がここまで続けられたのは
更新する度に訪問し、☆を付けてくださる皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。心より感謝いたします。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
細い枝にとまって休んでいた未成熟の男の子。
だいぶ成熟して水色の身体になってきた男の子。
複眼も青味を帯びてきました。
上の写真と同じ子。横から撮影。
とまりながら翅を動かしていた女の子。あまり見ない所作です。
未成熟の男の子。
上の写真と同じ男の子。
笑っているような眼だったので、顔を撮りました。
成熟途中の男の子。身体がだんだん水色になっていきます。
なかよしカップル♡♡♡
倒木の上にとまっている女の子。
雄より雌の方が体型がふっくらしている。
石の上にとまっている男の子。
この種はなぜか石のやコンクリートにとまっていることが多いです。
成熟途中の男の子。
キスジコガネ
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キスジコガネ 【Phyllopertha irregularis】
サイズ : 10mm ~ 12mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 7月
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緑とも紫とも見えるメタリック系の身体のキスジコガネ。
名前のとおり、前翅には黄色の帯が目立ちます。
地域や個体によっては、黄色の帯が無いこともありますが、
北摂地域で出会う子は、ほぼ黄色の帯があります。
新緑が美しい春のキラキラした陽気になると現れる種類で
その優しい春の光に当たると、全身が美しく輝きます。
とても毛深い子なので、本当はもっと美しいのかもしれません。
また、三又になった触角も特徴的ですね。
このサイズのコガネムシの仲間は草食傾向が強く、
この子も広葉樹の葉を食します。
また幼虫は植物の根を食べるので、害虫扱いされることもありますが、
同様のコガネムシの仲間では、見る機会が少ないので
嫌われモノのイメージはあまりありません。
甲虫類も多く姿を見せてくれる季節になりました。
時間の許すかぎり、今年もいろいろ出会いを求め
野山を行ったり来たりしたいと思います。
倒木の枝で休んでいた子。カメラを向けると一目散に走りだしました。
光の当たり具合によると、とても輝いて見えます。
切り株の上にとまっていた子。
片方だけ自慢の触角を開いてくれました。
ニホンベニコメツキ
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ニホンベニコメツキ 【Denticollis nipponensis】
サイズ : 10mm ~ 15mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 7月
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真っ赤な身体と櫛状の触角が美しいニホンベニコメツキ。
新緑が生えそろった頃、里山には多くの赤い昆虫が現れます。
この子もその中の一種で、体内に毒を持つベニボタルに擬態しています。
他にはアカハネムシやベニカミキリ等、「科」を越えて
同じような容姿の昆虫たちが現れます。
因みにこの子は無毒です。(身をもって調べたことはありませんが)
コメツキムシの仲間は、仰向けになると身体をパチンと反って飛び跳ねます。
まるでお米をつく姿に似ていることからこの名前が付きました。
この子は、コメツキムシっぽい容姿ではありませんが、
捕まえてみると、やはりパチッと飛び跳ねて逃げて行きました。
登山道の道標の上にいた子。
光の当たり具合によると、赤色がキラキラ輝いて見えます。
男の子は櫛状の立派な触角を持っています。
後翅中央の黒いラインがカッコいいです。
テングチョウ
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テングチョウ 【Libythea lepita】
サイズ : 20mm ~ 30mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 3月 ~ 11月
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まるで天狗の鼻のような突起物を持つテングチョウ。
この突起物はパルピという器官で、どの蝶もありますが、
この子は特別長く、よく目立ちます。
北摂地域では、早春に最もよく見られる蝶ではないでしょうか。
大阪箕面市では市の蝶に指定されています。
たまに大発生する年があって、数年前、大阪北部の某ゴルフ場のバンカーは
この子達にビッシリ埋め尽くされていました。
毎年必ず出会えるテングチョウですが、とっても面白い習性があります。
実はこの子、冬眠だけでなく夏眠もします。
初夏に成虫になった子は、盛夏に夏眠をし、秋になるとまた活動します。
そして寒くなると冬眠し、早春に活動し始め産卵をします。
その後、長生きした個体は5月頃まで活動し、その生涯を終えます。
初夏に成虫になり、翌年初夏に生涯を終える・・・
ですから、この子は自分の子供と一緒に翔ぶことができる蝶なのです。
これは蝶の仲間では非常に珍しいこと。
早春の寒い時期から、地味ながら生きているこの子への
神様からのちょっとしたご褒美かもしれません。
薄暗い山道の落葉の上で息をひそめていた子。
静止していると景色に同化して、見つけるのとてもが難しい。
日当たりの良い斜面にいた子。
天狗の鼻のような突起物がよくわかります。
タテハチョウ科なので、やっぱり4本脚。
ぬかるんだ場所でストローを地面に突き刺し吸水中。
目の模様もよく見ると複雑で美しい。
ルリタテハ
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ルリタテハ 【Kaniska canace】
サイズ : 25mm ~ 45mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 3月 ~ 11月
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翅を閉じてとまると、まるで落葉のように地味で目立ちませんが、
翅を広げるとアイシャドーのような美しい瑠璃色が映えます。
毎年出会う子ですが、私と相性が悪く、なかなか写真を撮らせてくれません。
地面にとまっていることが多いですが、
私が近付くとすぐにどこか飛んで行ってしまいます。(>_<)
春先に出会う子は成虫越冬した子で、
夏以降に出会う子は、春に産まれた卵から孵った子です。
真夏は樹液や動物の排泄物に集まり、水分を吸っています。
3月最終日、春の陽気の中、元気に飛び回っていた子。
タテハチョウ科なので、脚は4本です。
翅を広げると、美しい瑠璃色が落葉の中でひと際輝きます。
珍しく花に来た子。
翅の帯だけでなく、頭部の毛も淡い瑠璃色をしています。