クロカタビロオサムシ
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クロカタビロオサムシ 【Calosoma maximowiczi】
サイズ : 25mm ~ 30mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 9月
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見分けがつきにくいオサムシの仲間では、特徴ある体型のクロカタビロオサムシ。
名前通り、黒くて肩の部分が広いオサムシです。
北摂地域では、毎年4月から5月にかけて比較的目にします。
ほぼ毎年出会える子ですが、2013年~2014年にかけて大発生しました。
当時、北摂の里山を歩くと、道脇の落ち葉がずっとガサガサと音がし、
落ち葉をめくると、この子が一生懸命歩いていました。
それが数キロにわたってそのような状態が続いていました。
オサムシの仲間は翅が退化し飛ぶことができませんが、この子は例外です。
(飛べないから地域の特色が出て面白いのですが)
この子は飛翔することが可能です。
そのせいか大発生した年は、山から数キロ離れた兵庫県立美術館の敷地
(神戸の海側埋立地)でも見かけました。
一見するとゴキブリのようですが、光沢があって美しいです。
かつてこの北摂の地で、後に「漫画の神様」といわれるようになる青年が
この子に魅せられ、自らのペンネームを「治虫」としました。
私はその気持ちよくわかりますし、とても嬉しく思います。(^O^)
緑がかった身体と翅の筋が、とても美しく見えます。
落ち葉の影に隠れているつもりでしょうか。
いつも速足で歩き回っているので、シャッターチャンスが少ない子です。(>_<)
私の妻は「ゴキブリにしか見えへん」と言います。(涙)
台所に出るゴキブリは、山の中にはいません。(別種はいますが)
大きなアゴで、イモムシやミミズを捕えて食べます。