北摂いきものブログ

北摂地域(大阪府北部、兵庫県南東部)を中心に、自然で出会った仲間たちのブログです

ハラビロカマキリ

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ハラビロカマキリ  【Hierodula patellifera

 

サイズ : 45mm  ~  70mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 8月 ~ 11月
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胸部が短く、ずんぐりむっくりした体型が可愛いハラビロカマキリ

その容姿にとても親近感を感じます。(^_^;)

他のカマキリ科の仲間より、草木の上で静止していることが多く、

近付いてきた昆虫や小動物を捕食します。

 

秋も深まると、雌は卵嚢を木の幹や枝に産み付けます。

そのままの状態で越冬し、翌年の5月頃から小さな幼虫が出てきます。

カマキリの仲間が、高い場所に卵嚢を産み付けるとその冬は積雪が多くなり、

逆に低い場所に産み付けると、雪の少ない冬になると言われます。

一度確認しようとしたのですが、最近は北摂の積雪がほとんど無いので、

あまりよくわかりませんでした。(>_<)

 

体型のせいか、ハリガネムシに寄生される子が多いようです。

道路で踏み潰された子の周囲には、必ずと言っていい程、

ハリガネムシが横たわっています。

ハリガネムシは水棲生物で、寄生したカマキリを水の中に誘導します。

 

f:id:D-JASPER:20201016221958j:plain  2020年 10月 (兵庫県宝塚市

花に集まる昆虫を狙って、葉っぱになりきっていました。

 

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  2020年 10月 (兵庫県宝塚市

上の写真と同じ個体。

目の前をコアオハナムグリが通りかかったが、捕食することなく見過ごした。

お腹減ってなかったのかな。

 

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  2020年 9月 (兵庫県宝塚市

 

f:id:D-JASPER:20201016222009j:plain 2010年 10月 (兵庫県猪名川町) 

上腕部の黄色の点々と、背中の白い斑点がこの種の特徴です。