オオセンチコガネ
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オオセンチコガネ 【Phelotrupes auratus】
サイズ : 15mm ~22mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 10月 (成虫越冬)
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春先から晩秋まで、里山でよく目にするオオセンチコガネ。
金属光沢の美しい輝きを持つ身体は、薄暗い雑木林でもひと際目立ちます。
オオセンチコガネの「センチ」は、長さを表す単位「cm」ではなく、
「せっちん(雪隠)」=「トイレ」のこと。
主に動物の排泄物や死骸に集まり、それらをエサにします。
また、メスは糞の下に穴を掘り、その中に糞を詰め産卵し、
産まれた幼虫は、その糞を食べて成長します。
北摂の里山は意外と鹿の生息数が多いので、食事には困らないかもしれません。
オオセンチコガネは色彩変異が豊富で、大きく分けて3種類に分かれます。
関西中央地域には緑色、紀伊半島には瑠璃色、その他の地域には赤色を
基調とした個体が分布しています。
北摂地域は赤色を基調とした個体が多く見られます。
衛生的にちょっと抵抗がある種ですが、その美しさはとても魅力的です。
北摂地域で多く見られる赤緑の個体。鹿糞の周囲を歩いていた。
稀に緑色個体も見かけます。