ヒグラシ
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ヒグラシ 【Tanna japonensis】
サイズ : 35mm ~ 45mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国
時 期 : 6月 ~ 9月
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カナカナカナ・・・・と、少し寂し気に鳴くヒグラシ。
薄暗い林や夕暮時に鳴くので、いっそう哀愁を感じさせられます。
もっとも、間近で聞くと他のセミ同様、けっこう大きな声ですが。
山道を歩いていると、慌てて飛び出してくる子を目にします。
そう言えば、私の父親はヒグラシとは言わず、カナカナゼミと言っていました。
幼少期、夏休みの家族旅行を楽しみにしていて、
山間部に行くと、必ずこの子の声を聞いていました。
夕方や早朝に鳴くので、日帰旅行では声を聞くことがほとんど無く、
泊りの旅行に行った時だけ聞ける鳴き声でした。
しかし、私が小学生の頃、母が病で外出できなくなり、
数年後、父が急にあちらの世界へ旅立ちました。
それから家族旅行が無くなってしまったので、
幼少期の頃の、両親との思い出の鳴き声です。
(母はだいぶ経ってから元気になり、今は趣味に没頭してます)
今年、コロナ禍ではありますが、4才の長男にこの声を
聞かせる機会がありました。
セミはクマゼミしか知らないので、どこまで理解できたかはわかりませんが
何となくでも耳に残ってくれればいいなと思っています。
私が両親にしてもらったように。
と同時に、子供が成人する頃までは生きないと、、、と改めて思いました。
ということで、今週から摂生を始めました。
そんなことを感じた令和3年のお盆でした。
翅の付根に赤いダニがいますね。
この日、昼間は全く鳴いてくれませんでした。
上の写真と同じ子。
この種は、針葉樹にもよくいます。
陽が傾いてきたころ、元気に鳴き出します。