アカスジキンカメムシ
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アカスジキンカメムシ 【Poecilocoris lewisi】
サイズ : 15mm ~ 20mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 8月
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緑と赤がとても綺麗に輝き、まるで宝石のようです。
(本物の宝石は持ってないのでイメージですが)
キラキラした初夏から夏場にかけて見ることが多く、
その美しい身体は緑の中に入り込むと、逆に目立たなくなります。
ヤマトタマムシもそうですが、このような美しい系の昆虫は
夏の陽射しが当たる緑の中では保護色の役目もするようです。
この子はカメムシの仲間でも、異臭を放つことは少なく、
実際試したことがありますが、指でツンツンしても匂いはほとんど出しません。
と言っても全くの無臭というわけではありませんが。
今年は昆虫ハイシーズンに梅雨入りしたことと、
週末の天候の巡り合わせが悪く、あまりフィールドに出れなかったので、
この子との出会いは久しぶりにテンションが上がりました。(^O^)
カメムシの中でも中~大型の部類に入り、見つけると存在感あります。
でも、なかなか見つけらません。(>_<)
葉っぱと茎を忙しそうに歩き回っていました。
触角も青白く輝いていてお洒落です。
葉っぱの上で息をひそめ、危険(私)が過ぎ去るのを待っている子。
横顔。
マヤサンオサムシ
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マヤサンオサムシ 【Carabus maiyasanus 】
サイズ : 25mm ~ 30mm
分 布 : 本州(北陸・近畿・中国東部)
時 期 : 4月 ~ 9月
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六甲山系の中央に位置する摩耶山の名前を持つマヤサンオサムシ。
この子を含め、オサムシの仲間は翅が退化し飛べないため、
地域による個体差が大きくなります。
亜種として、シガラキオサムシ、ヨウロウオサムシ、スズカオサムシ等
地域による特性を持つ子が色々います。
飛べない分、歩くスピードは速くタフな印象があります。
獰猛な肉食性昆虫で、ミミズ等を生きたまま襲い食べます。
もちろん、死んだ生き物も食べますが。
イモムシを捕食中。ガッシリ嚙みついて放しません。
上の写真と同じ子。食べる時も意外と動き回っていました。
10分程、ゆっくり時間をかけて食事していました。
アサマイチモンジ
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アサマイチモンジ 【Limenitis glorifica】
サイズ : 27mm ~ 38mm
分 布 : 本州
時 期 : 5月 ~ 10月
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黒褐色の翅に、鮮やかな一文字模様を持つアサマイチモンジ。
漢字表記すると「浅間一文字」ですが、浅間山周辺に限らず
様々な場所で会うことができます。
と言っても、本州以外には生息してないようですが。
イチモンジチョウとよく似ていますが、
前翅にあるワンポイントの有無でその判断が付きます。
北摂地域には両種が生息しており、会う確率は半々くらいでしょうか。
近くで見ると意外と大きかったことに気づきます。
初夏の陽気を浴びて、葉っぱにとまって休んでいた子。
上の写真と同じ子。
ヒラヒラ飛び回っては、葉っぱで休憩を繰り返していました。
翅を閉じてくれて、裏側も見せてくれました。
タテハチョウ科お馴染みの4本脚。
葉っぱにとまっている子も見ますが、私の中ではこの姿が一番イメージ通りです。
地面で吸水中。
上の写真と同じ子。
ヤナギハムシ
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ヤナギハムシ 【Chrysomela vigintipunctata】
サイズ : 8mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 7月
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まるでテントウムシのような模様をしたヤナギハムシ。
体長8mmというサイズは、ハムシの中でも大きい目の種類ですね。
その名の通り、柳の葉を食べるので、柳が生える水辺で見ることが多い子です。
逆に柳が生えている場所だと、多少郊外でも見ることがあるようです。
とても食欲旺盛で、葉をバリバリ食べます。
上翅には左右合わせて20個の黒い斑点がありますが、
たまに隣の斑点とつながり、ユニークな模様をした子もいます。
未成熟の時期は黄色をしており、成熟すると朱色になります。
一つの枝に20頭ほどいました。
おそらく、みんな兄弟で同じ枝で孵化したようでした。
この子は右上翅(向かって左)の斑点が墨を垂らしたように繋がっています。
まだ若い個体で上翅の色が黄色っぽい。
それにしても、よく葉っぱを食べる子です。
柳が芽吹き出す4月、この子達も越冬から目を覚まします。
一番成熟した時期で、身体の朱色が一番美しい時期でもあります。
ミヤマオビオオキノコ
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ミヤマオビオオキノコ 【Episcapha gorhami 】
サイズ : 10mm ~ 18mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 10月
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朽ちた倒木に生えたキノコに集まるミヤマオビオオキノコ。
キノコムシの中でも大きめサイズなので、比較的見つけやすい子です。
と言っても、生えてるキノコの裏側をひとつひとつ見ないといけませんが。
それでも、北摂地域では毎年出会う子です。
とくに梅雨に入り、キノコがたくさん出てくる時期によく見ます。
背中のオレンジ色の模様(勝手にバッドマンマークと呼んでいます)は警戒色で、
嫌な臭いの液体を放出するカメノコテントウに擬態していると言われています。
当ブログに最初に登場したイタドリハムシ君も同じ模様ですね。
他にもヨツボシケシキスイ等、「科」の枠をこえて同様の模様を持つ種がいます。
正直、キノコムシの仲間はマニアックすぎて、素人には同定は困難です。(>_<)
ヒメオビオオキノコ、カタボシエグリオオキノコ、タイショウオオキノコなどなど、
見た目も生活様式も同じ子がたくさんいます。
今回も最後までタイショウオオキノコと迷いました。
でも、こんな子が森の中にひっそりと懸命に暮らしていることがわかれば十分かな。
倒木の上を歩き回っていた子。
倒木に生えた赤いキノコに来た子。毒キノコっぽいけど大丈夫!?
今年初めて会った子。毎年会えるけど、その年最初の子は嬉しい。
上の写真と同じ子。
上の写真と同じ子。
梅雨のジメジメした時によく出会います。
この子と見た目がそっくりな種類が複数いますが、同定の決め手は眼と眼の距離。
それでも、自信はありませんが。。。
キノコを美味しそうに食べていました。
ムツボシタマムシ
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ムツボシタマムシ 【Chrysobothris succedanea】
サイズ : 8mm ~ 12mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 7月
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春先から夏にかけ、伐採木や倒木に現れるムツボシタマムシ。
タマムシの仲間ですが、派手さはなく、渋く輝いている子です。
しかし、けっこうなハイスピードで歩き回ったり飛び回るので、
写真撮影には不向きな子です。(^_^;)
その名の通り、背中に六つの星があるのですが、
北摂地域で見かける子は、一番お尻側の2個がほとんどなく、
四つ星状態になっている子が多いです。
成虫は材に卵を産み付け、幼虫はその材を食べ成虫になります。
時期的にも生態的にも同じようなクロホシタマムシと
同じ場所でよく見かけます。
陽が当たると、ラメみたいに輝いてとてもきれいです。
タマムシの仲間は眼が大きく、垂れ目っぽくて愛嬌があります。
なかなか静止してくれない上に、すぐどこかへ飛んでいきます。(>_<)
この子も四つ星ですね。星の場所は少し窪んでいます。
脚が赤っぽくてかっこいい。(^O^)
上の写真と同じ子。
ダビドサナエ
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ダビドサナエ 【Davidius nanus】
サイズ : 45mm ~ 50mm
分 布 : 本州(北関東以西) ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 7月
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初夏の水辺で見られるダビドサナエ。
和風な名前が多いトンボの中では珍しく西洋風な名前。
フランス人生物学者のダビド氏に因んで名づけられたようです。
春のサナエトンボの仲間は、なぜか地面や石や岩にとまる傾向があります。
しかも、一見しただけでは区別がつかないくらい皆よく似ているので、
捕まえてじっくり観察するか、写真を多方向から撮って後で見るしかありません。
この子は、北摂地域で春2番目に現れるサナエトンボ仲間で、
昨年紹介したタベサナエと入れ替わるように活動を始めます。
眼と眼が離れているのがサナエトンボの仲間です。
ヤンマ科や赤とんぼは眼と眼がくっついてます。
地面や岩にとまることも多く、地味な写真しか撮れない時も。(>_<)
緑色の眼は成熟した証。
ヤゴから孵化したての子。
身体の色は薄く、眼はまだ茶色をしています。
2年間の水中生活を終え、これから大空に飛び立つ直前の様子。