ナナホシテントウ
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ナナホシテントウ 【Coccinella septempunctata】
サイズ : 5mm ~ 9mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 3月 ~ 11月
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昔から日本を代表する昆虫、おなじみのナナホシテントウ。
数あるテントウムシの仲間でも一番ポピュラーですね。
もうすぐ2歳になる長女も、この子の絵や写真を見ると
「テントムチー」としゃべれるようになりました。(*^O^*)
光沢のある赤地に黒い星が7つ。
里山から都市部まで、冬眠の間以外は目にする機会も多いのではないでしょうか。
幼虫、成虫とも肉食でアブラムシを食べるので益虫とされています。
しかし、すべてのテントウムシ科の子が肉食ではありません。
中には植物の汁を吸うため害虫とされる子もいます。
植物や棒にとまると、上へ上る習性があり、てっぺんまで行くと
翅を広げて飛んでいきます。
これを見るのが面白くて、子供の頃よくやりました。
秋の青空の下、元気に葉っぱの上を動き回っていた子。
上の写真と同じ子。
黄色の花にたくさん集まっていました。
ショウリョウバッタモドキ
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ショウリョウバッタモドキ 【Gonista bicolor】
サイズ : 雄 25mm ~ 35mm 雌 45mm ~ 55mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 8月 ~ 11月
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以前登場したショウリョウバッタとそっくりなショウリョウバッタモドキ。
ショウリョウバッタより少し小ぶりで、直線的な体型をしています。
出会う機会はこの子の方が少なく、会えない年もあります。
昆虫の世界には「〇〇〇モドキ」や「△△△ダマシ」という名前の種が多くいます。
中には「ニセハムシダマシ」という可哀想な子も。(>_<)
命名する時、もうちょっと考えてあげたらなぁ・・・といつも思います。(笑)
もっとも虫君たちはお構いなしに元気に飛び回っていますが。
背筋がピーンっとした感じでよく見るとショウリョウバッタとの区別は可能です。
ヨコバイのように身の危険を感じると、葉っぱの裏側に隠れます。
背中が紫色の子。最近見ないなぁ。。。。
幼虫。小さいけど、体型は親と一緒。
コアオハナムグリ
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コアオハナムグリ 【Gametis jucunda】
サイズ : 10mm ~ 14mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 11月
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緑色の身体にクリーム色の斑点を纏ったコアオハナムグリ。
ありとあらゆる花に潜り込んで食事をします。
成虫は越冬し、春先には冬眠明けの子をよく見ます。
また秋には、春に産まれた卵から孵った子をよく目にします。
身体には細かい毛が生えています。
特に腹側にびっしりと密集し、背中側にもまばらに生えています。
これは花粉を絡めて集めやすくする ためですね。
幼虫は土の中で腐葉土や朽木を食べて育ちます。
花びらも落ちた白い花に集まった子。
陽当たりの良い日は活発に動きます。
花以外の場所で見る子は、後にも先にも初めてかも。
キマダラセセリ
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キマダラセセリ 【Potanthus flavus】
サイズ : 15mm ~ 18mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 6月 ~ 10月
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黄色と茶褐色の翅を持つキマダラセセリ。
小さなセセリチョウの仲間の中でも、小型の部類に入ります。
ちょこまかとハイスピードで花から花へよく飛び回ります。
北摂では夏より秋の方が、花の咲く場所でよく見かけます。
民家の近くの花壇にもよく来ますので、雑木林と言うより林縁の蝶と言うイメージです。
翅を開いてとまる姿が飛行機みたいで、個人的には好きな子です。
花に蜜を吸いに来た子。(花の名前はわかりません)
上の写真と同じ子。お食事中のお顔。(^O^)
シーズンも終わりに近づくと、毛も抜けてきます。
ベニシジミ
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ベニシジミ 【Lycaena phlaeas】
サイズ : 13mm ~ 20mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 3月 ~ 11月
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春に成虫になる個体は明るい橙色をしており、季節が進むにつれ色が濃くなり、
秋には紅色に近くなってきます。
地面に近い低い場所をせわしなく飛び回り、植物にとまると翅を少し開きます。
あまりにも普通に見られる子なので、あまり人気はありませんが、
個人的にはシジミチョウ中で一番美しい子だと思います。
翅を半開きでとまっていることが多いです。
お食事中の子。
地面の落葉にとまった子。
コバネイナゴ
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コバネイナゴ 【Oxya yezoensis】
サイズ : 18mm ~ 40mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 7月 ~ 11月
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北摂の里山や郊外で、一番出会う機会の多いバッタ、ハネナガイナゴ。
名前のとおり翅が短く、腹部の端を越えることはほとんどありません。
腹部の端を越えるよく似たハネナガイナゴという種も北摂では混生していますが、
こちらは身体がコバネイナゴよりスマートなので何となく雰囲気で分わかります。
夏場から成虫が発生し、初冬まで姿を見ることができます。
11月に入って畑作業を手伝っていると、この子とホソヘリカメムシとツヤアオカメムシの
3種類が肌寒い中、元気に活動しているのをよく見ます。
身の危険を感じると、とまっている草の反対側に隠れる習性があります。
この終生はバッタに限らず、草むらに棲む昆虫に多く見られる特徴です。
跳躍力に優れるかわりに、翅を広げて飛んで逃げることは苦手なようです。
草むらで静止していると、なかなか見つけにくい子です。
ちょっと翅の短い子。
山中の少し開けた場所で日向ぼっこしていました。
伐採後、放置された竹の上にいた子。
特に翅の短い子でした。
幼虫。小さくてかわいい子でした。
オオスズメバチ
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オオスズメバチ 【Vespa mandarinia】
サイズ : 35mm ~ 45mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 11月
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春先から晩秋まで目にするオオスズメバチ。
スズメバチの種類では世界最大・最強の種です。
夏場の雑木林では、樹液レストランに集団で居座っていることも。
もっとも、夜はカブトムシに蹴散らされてしまうので、昼間が多いですが。
樹液の出ない季節は、他の蜂を含む昆虫を襲ったり、花に来たりします。
オオスズメバチは、単独で偵察する子が、他の蜂の巣を見つけると
それを仲間に教えて、集団でその巣を襲いに行きます。
養蜂業で使われるセイヨウミツバチは、オオスズメバチに対抗する術が無く、
数万匹の群れが、わずか数十匹のオオスズメバチに半日程で全滅させられます。
逆に言うと、外来種のセイヨウミツバチが野生化しない要因にもなっています。
一方、二ホンミツバチは、偵察に来たオオスズメバチを集団で取り囲み、翅を震わせ温度を上げます。
オオスズメバチの致死温度は約45度。二ホンミツバチの致死温度は約50度。
よって、偵察に来た子は、スズメバチの集団の中で蒸し殺され、
巣の場所を知られることなく、生活を続けられます。
この種は毒性も強く気性も荒いので、毎年多くの方が刺され、30人程の尊い命が失われています。
実際、私も2回刺されたことがありますが、激痛と腫れが数日続きました。
他の蜂に刺されるより断然痛かったです。
とくに秋は攻撃性が高まるので極めて危険です。もし見かけたらそっと離れましょう。
日本の生態系になくてはならない種なので、少しでも事故が減ることを祈るばかりです。
クヌギの葉に来た子。
上の写真と同じ子。
樹液に集まった子。
樹液をなめてます。
栄養交換中かな。