オオスズメバチ
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オオスズメバチ 【Vespa mandarinia】
サイズ : 35mm ~ 45mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 11月
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春先から晩秋まで目にするオオスズメバチ。
スズメバチの種類では世界最大・最強の種です。
夏場の雑木林では、樹液レストランに集団で居座っていることも。
もっとも、夜はカブトムシに蹴散らされてしまうので、昼間が多いですが。
樹液の出ない季節は、他の蜂を含む昆虫を襲ったり、花に来たりします。
オオスズメバチは、単独で偵察する子が、他の蜂の巣を見つけると
それを仲間に教えて、集団でその巣を襲いに行きます。
養蜂業で使われるセイヨウミツバチは、オオスズメバチに対抗する術が無く、
数万匹の群れが、わずか数十匹のオオスズメバチに半日程で全滅させられます。
逆に言うと、外来種のセイヨウミツバチが野生化しない要因にもなっています。
一方、二ホンミツバチは、偵察に来たオオスズメバチを集団で取り囲み、翅を震わせ温度を上げます。
オオスズメバチの致死温度は約45度。二ホンミツバチの致死温度は約50度。
よって、偵察に来た子は、スズメバチの集団の中で蒸し殺され、
巣の場所を知られることなく、生活を続けられます。
この種は毒性も強く気性も荒いので、毎年多くの方が刺され、30人程の尊い命が失われています。
実際、私も2回刺されたことがありますが、激痛と腫れが数日続きました。
他の蜂に刺されるより断然痛かったです。
とくに秋は攻撃性が高まるので極めて危険です。もし見かけたらそっと離れましょう。
日本の生態系になくてはならない種なので、少しでも事故が減ることを祈るばかりです。
クヌギの葉に来た子。
上の写真と同じ子。
樹液に集まった子。
樹液をなめてます。
栄養交換中かな。