オオヒラタシデムシ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
オオヒラタシデムシ 【Eusilpha japonica】
サイズ : 18mm ~ 25mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 10月
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
黒くて平べったい体型のオオヒラタシデムシ。
「シデムシ」を漢字表記すると「死出虫」と書きます。
動物の死骸を食べる種類なので、死骸から出てくるので
この呼び方をされているのだと思います。
ちょっと気持ち悪いですが、自然界において「分解」という
重要な役割を担っています。
この子は、シデムシ科の中で一番よく目にします。
翔ぶこともできますが、地面を這いずり回っており、
里山の小径でも結構な頻度で出会います。
冬眠から出てきた成虫が産卵し、夏にはまるで三葉虫のような
幼虫が活動を始め、秋頃には成虫となり越冬します。
(残念ながら幼虫の写真はありません)
ミミズの死骸を一心不乱に食べていた。
実際は動物の死骸よりミミズを食べるところをよく見ます。
夕立直後に翔んできて、葉の上にとまった。
葉にとまっていることは珍しいかも。
上の写真と同じ子。
ヒメクロサナエ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ヒメクロサナエ 【Lanthus fujiacus】
サイズ : 40mm ~ 46mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 7月
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
雑木林の小さな渓流に現れるヒメクロサナエ。
他のサナエトンボより、少し上流域で見られる気がします。
個人的には、他のサナエトンボに比べ出会える機会が少ないです。
なので、久しぶりに会えるとけっこう嬉しくなります。
水がほとんど流れていない支流に、なぜか数匹いた。
上の写真と同じ子。
サナエトンボ科の写真は、石の上にいる子がほとんど。
今から10年前に出会った子。
この場所では以降数回見かけたが、うまく撮れなかった。
カノコガ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
カノコガ 【Amata fortunei】
サイズ : 30mm ~ 40mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 6月 ~ 9月
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
梅雨時期になると姿を見せるカノコガ。
毎年出会う子ですが、とても恥ずかしがり屋さんで、
いつも葉っぱの裏に隠れて写真を撮らせてくれません。
翅は白い部分と黒い部分があり、鹿の子模様になっています。
正確に言うと、白い部分は無色透明です。
(そう言えば、「鹿の子」って、鯨の部位にもありましたね。)
なかよし。
膝の高さぐらいの低草にとまってた子。
上の写真と同じ子。
お腹の模様も鮮やかなでユニークです。
クロハナムグリ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
クロハナムグリ 【Glycyphana fulvistemma】
サイズ : 12mm ~ 16mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 4月 ~ 9月
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
艶の無い黒色の身体に、クリーム色の帯状模様が特徴的なクロハナムグリ。
漢字では「黒花潜」と表記します。
成虫は花に集まり、花粉を食べます。
この子は、なぜか白い花を好む傾向が強いそうです。
確かに、花と映っている写真は全て白い花でした。
幼虫は朽木を食べて育ちます。
また、成虫も朽木や土の中で越冬します。
そのせいか、花だけでなく倒木や朽木で出会う機会も多いです。
白い花に集まった子。
花の名前はわかりませんが、他の同じ花にも複数いました。
上の写真と同じ子。
よく見ると、体の表面には凹凸がいっぱいあります。
倒木の上にいた子。
倒木や朽木でも、よく出会います。
胸部の両端もクリーム色の模様がある子。
2021年 9月
夏のイメージの強い子ですが、9月下旬でも元気です。
オオヘリカメムシ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
オオヘリカメムシ 【Molipteryx fuliginosa】
サイズ : 20mm ~ 25mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 9月
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大型で存在感のあるオオヘリカメムシ。
太い脚や、まるで時代劇に出てくる裃のような肩の形状から
とても強そうなイメージを持ちますが、
他のヘリカメムシの同様、草食性で植物の汁を吸って生活しています。
サイズが大きく、脚を拡げると500円玉にちょうど乗る大きさでしょうか。
大きい分、指でツンツンした時に発する匂いはキツく、
同じ大型のキマダラカメムシと並び、身近で暴発させたくない子です。
梅雨入り前の穏やかな日差しを浴びながら、草にとまっていた子。
太い脚と裃のような肩がカッコいいですね。
上の写真と同じ子。
クロヒカゲ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
クロヒカゲ 【Lethe diana】
サイズ : 25mm ~ 35mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 9月
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
初夏を迎え雑木林の山道に入ると、まるで歓迎してくれているかのように
はしゃぎながら翔び回るクロヒカゲ。
その名の通り日陰を好み、明るい場所にはあまり出てきてはくれないですが、
毎年雑木林の中で会う馴染みの子です。
学名にある「diana」は、ローマ神話に登場する月の女神の名前。
明るい陽射しの中、綺麗な花に集う蝶たちが「太陽」なら、
この子は、日陰でひっそりと力強く生きる「月」なのかもしれません。
なぜか私はそんな子が大好きなのです。(*^O^*)
よく似た子で、ヒカゲチョウという種類もいますが、
この子の方がより雑木林の陽が届かない場所にいます。
因みに、この2種の大きな違いは、後翅(写真では下の翅)の中央を
縦に走っている筋が、「へ」の字に曲がっていればヒカゲチョウ。
直角に曲がっていればクロヒカゲです。
やっぱりタテハチョウ科なので、脚は4本です。
小さな樹液レストランに来ていた子。
後翅の黒い筋が直角に曲がっています。
地面で吸水中。
目玉模様を縁取るアイシャドーのようなブルーが綺麗な子でした。
キスジトラカミキリ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
キスジトラカミキリ 【Cyrtoclytus caproides】
サイズ : 10mm ~ 18mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 7月
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
こげ茶色の身体に、太い2本の黄色の帯が目立つキスジトラカミキリ。
北摂地域では、比較的広範囲で見ることができます。
他のトラカミキリの仲間と同じで、倒木や伐採木に集まる習性があり、
複数頭数が集まり運動会をやっています。
模様や容姿はアシナガバチに似ており、
急に翔んで来ると一瞬ドキっとすることがあります。
アシナガバチのように脚が長く、色もよく似ています。
林縁の花壇の葉にとまっていた。
枯木の上を歩き回っていました。
上の写真と同じ場所にいた別の個体。
針葉樹の倒木のにいた子。ふつう、針葉樹はあまり人気ありません。
個人的に好きなカミキリの一種です。