オグマサナエ
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オグマサナエ 【Trigomphus ogumai】
サイズ : 45mm ~ 50mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 6月
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毎年ゴールデンウィーク前後からよく見かけるオグマサナエ。
この子も人名のような名前で、とても親しみを感じられます。
しかし、決して小熊早苗さんが発見者だと言うことではありません。
春一番にはよく似たタベサナエが出てきます。
その子を追って、半月くらいあとからこの子が出てきます。
北摂では、出現するフィールドが同じことが多いので、
この2種を同時に見ることができます。
いつか並んでいるところを写真に撮りたいと思っています。
池を囲うように通る山道の石の上で休憩中。
朽ちた倒木の上で、お尻を高くあげるポーズの子。
竹でできた手すりにとまる子。今年は数多く出会うことができました。
やっぱりこの子は地面にとまっていることが多いですね。
翔び立つ直前で、翅をばたつかせ始めた瞬間。
小さな昆虫を捕獲して、ムシャムシャとお食事中。
前の写真と同じ子。食事を終えてちょっと一休み中。
前の写真と同じ子。
晴れているのにジメジメした道路で休憩中の子。
シロヒゲナガゾウムシ
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シロヒゲナガゾウムシ 【Platystomos sellatus】
サイズ : 10mm ~ 12mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 8月
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少しジメジメした倒木が好きなシロヒゲナガゾウムシ。
手のひらに載せて単体で見ると、そこそこ目立つ模様なのに、
倒木や薪の上にいると、なかなか見つけられません。
動き出すと早く歩きますが、静止していることが多い子です。
食事はキノコ等の菌類を好んで食べます。
その名の通り触角が長く、特に男の子はカミキリムシかと思うほど
長い触角をしています。
雄の触角はとても長く、カミキリムシの仲間みたい。
雌の触角は、雄と比べると短い。
倒木の上で動かずにいると、なかなか見つけられません。
しかも驚かすと、ポロっと死んだフリをして転がり落ちます。
正面から見ると、けっこう恐い顔をしています。
この大きな顎で樹皮を傷つけ、中に産卵します。
10年以上前に、初めて出会って撮った子。
この時はまだカミキリムシの仲間だと思っていた。
クビボソジョウカイ
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クビボソジョウカイ 【Hatchiana heydeni】
サイズ : 10mm ~ 13mm
分 布 : 本州(近畿以西) ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 7月
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久しぶりの更新です。
昨年秋から春先まで、仕事が忙しくてブログ更新はおろか、
野外に出ることもほとんどありませんでした。
ようやく落ち着いてきたので、ボチボチ虫探しに行きたいと思います。
日中の最高気温が20℃を超える日が続くと、姿を見せるクビボソジョウカイ。
本家のジョウカイボンと比べると、身体は一回り小さく、華奢な感じがします。
しかし、幼虫、成虫共に肉食傾向が強くで小さな虫などを捕食します。
背中部分が橙色で、上翅中央部は黄色ぽくなっていますが、
個体差が大きく、同地域によっても変異が見られます。
久しぶりの虫探しで、久しぶりに出会った子。
この季節、笹の葉にとまっているのをよく見るのに、
梅雨が明けるころには、なぜか姿を消します。
5月初旬の天気の良い日に、日向ぼっこしてた子。
触覚を前に出している状態は目にしますが、
内側に降り畳んだ状態は初めてです。
ツマグロヒョウモン
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ツマグロヒョウモン 【Argyreus hyperbius】
サイズ : 35mm ~ 45mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 4月 ~ 12月
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里山から都市部にかけて比較的よく見られるツマグロヒョウモン。
豹柄のヒョウモンチョウの中でも最もよく見られる子です。
元々南方系の蝶で、だんだんと生息地域を広げてきました。
見ることができます。
田んぼの周囲に造られた花壇の花に来ていた子。
ボロボロの翅が逞しく生きてきた証です。
上の写真と同じ子。
ストローを延ばして、花の蜜を吸い始めました。
タテハチョウ科では毎度おなじみの4本脚です。
雑草にとまった女の子。
エキゾチックな翅模様は、有毒種のガバマダラに擬態していると言われています。
もっとも、ガバマダラはもっと南方系の蝶で、
奄美大島以南の島々でしか見ることができない為、
北摂地域ではあまり擬態の意味がありません。
上の写真と同じ子。
膝より下の場所によくとまる子でした。
2011年 12月 (兵庫県川西市)
12月の比較的暖かい日の公園で見かけた子。
とてもきれいな翅をした個体でした。
オオフタモンウバタマコメツキ
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オオフタモンウバタマコメツキ 【Cryptalaus larvatus】
サイズ : 25mm ~ 35mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州 ・ 沖縄県
時 期 : 6月 ~ 9月
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盛夏から初秋にかけて見られるオオフタモンウバタマコメツキ。
国内のコメツキムシの中でもトップクラスの大きさです。
名前の長さもトップクラスです。
漢字で表記すると「大双紋姥玉米搗」。
名前の通り、背中にある大きな黒い紋が、この子の特徴です。
私の友人のお医者さんは、この子の写真を見て、
「腎臓が黒いなぁ・・・」と言ってました。
私にはまったく意味が分からなかったのですが、
人間の場合、腰の左右に腎臓が位置しており、
彼には、黒い模様が場所的に腎臓に見えたようです。
(昔から変わったヤツでした。笑)
北摂では、盛夏を過ぎた頃に見かけることが多いと思います。
決して美しい子ではありませんが、存在感がありかっこいい子です。
倒木の上にいた子。
体色と倒木の色が一緒で、見つけた時はうれしかったです。
どこからか飛んで来て、目の前の葉にとまりました。
後にも先にも、葉の上にいる子は初めて見ました。
針葉樹の伐採木にいた子。
黒紋がくっきりとしており、存在感がありました。
上の写真と同じ子。
真横からお顔を撮ってみました。
よく見ると、ユニークなお顔をしています。
ヒメアカネ
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ヒメアカネ 【Sympetrum parvulum】
サイズ : 28mm ~ 40mm
分 布 : 北海道 ・本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 7月 ~ 12月
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数ある赤とんぼの仲間(アカネ属)で、最も小さなヒメアカネ。
昆虫で名前に「ヒメ」が付くと、「小型」を意味します。
ホントに小型で細く、とても華奢な感じ子です。
しかし、盛夏の頃から出始め、12月初旬まで見ることができます。
他の赤とんぼ同様、気温変化にはとても強いですね。
未熟な個体や女の子は、黄色に近い色で、
成熟した男の子は、美しい赤色になります。
アキアカネ等と違ってあまり飛翔せず、移動範囲も狭く、
林の低い草にとまっていることが多いです。
決して数多くはありませんが、毎年必ず出会える子です。
雑木林の中にある水辺周辺にいた女の子。
成熟し、赤とんぼらしい濃い赤色になった男の子。
上の写真と同じ子。
顔は成熟すると真っ白になっていきます。
上の写真と同じ子。
飛び立つ直前。翅をものすごいスピードではばたかせます。
昨年撮影した子。
身体を立てて、太陽のパワーを全身で受け止めています。
赤とんぼの仲間がよく行うポーズです。
夏の終わりを告げる赤とんぼ。
9月は感傷的になりやすい季節です。
もうすぐ秋も本番ですね。
なかよし!
アシグロツユムシ
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アシグロツユムシ 【Phaneroptera nigroantennata】
サイズ : 30mm ~ 38mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 8月 ~ 11月
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更新が2週間程空いてしまいました。
8月の天候不順に加え、仕事も新たなプロジェクトチームに放り込まれ、
仕事終わってからPCに向かう気力もなく、、、、。
やっぱり年齢のせいなんでしょうか。
まぁ、プロジェクトも11月末までなので、ボチボチやっていきます。
久しぶりにフィールドに出ると、知らぬ間に夏が終わって、
里山のメンバーも大幅に変わってしまいました。
緑色の身体で長い脚に黒いソックスをはいたアシグロツユムシ。
とってもお洒落な子ですが、草むらにいるとあまり目立ちません。
でも、幼虫からよく見かける子です。
北摂地域では、毎年梅雨の終り頃に幼虫が出始め、
毎月会うたび大きく成長します。
成虫は11月の朝霜が下りる頃まで見ることができます。
この子の名前の由来がよくわかります。
脚が真っ黒。(^O^)
小さな花に寄ってきたのかな。
自分の体調より長い触角を前に突き出しています。
翅の模様がまるでメロンみたい。
本当に美しいです。
終齢幼虫。
8月になると大人の一歩手前まで成長します。
それにしても、脚が長い。
まだ翅が生える前の若齢幼虫。
この頃はまだグレーのソックスをはいています。
若齢幼虫。
若齢幼虫。
こんなに脚と触角が長ければ、動きにくいと思うのですが・・・。