ハリカメムシ
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ハリカメムシ 【Cletus schmidti】
サイズ : 10mm ~ 13mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 4月 ~ 10月
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梅雨が明け盛夏になると出会う機会が増えるハリカメムシ。
地味な体色ですが、まるで裃のように胸部の両端が張り出しています。
個人的には、夏場に一番よく見るカメムシです。
と同時に、この子がたくさん現れると夏のピークがもうすぐで、
あっという間に秋に向かう寂しさを感じさせてくれる子でもあります。
この子に限らず、カメムシの仲間は植物の汁を吸う種が多いので害虫とされ、
また嫌なにおいを発するので嫌われモノのイメージですが
個人的には種類が多くバラエティに富んでいるので、好きな昆虫です。
(でも、あの匂いは嫌いです!)
夕立が降る直前、草むらから飛んできた子。
上の写真と同じ子。
よく見ると、左後脚の付根に赤いダニがいます。
初夏の陽気を浴びて出てきた子。
ヨウシュヤマゴボウの木にたくさん集まってた子。
上の写真と同じ子。真横から撮らしてもらいました。
ヨウシュヤマゴボウの実を背景に撮影。
白い花の汁をストローで吸いながら、なかよし中。
限られた時間内で、生きることと子孫を残すことで大忙しです。
ゴマダラチョウ
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ゴマダラチョウ 【Hestina persimilis】
サイズ : 35mm ~ 50mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 9月
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樹液レストランの常連客、ゴマダラチョウ。
お洒落な黄色のストローで美味しそうに樹液を吸う姿をよく目にします。
夕立のあとは、地面で吸水することも。
運が良ければ、私の汗を吸いに身体にとまってくれることもあります。
成虫は樹液に、幼虫はエノキの葉を食草にしています。
これは国蝶オオムラサキと同じ生態です。
北摂の里山にはオオムラサキも生息していますが、見る機会は少なく、
この子の方が馴染みが深く、親近感があります。
コナラの樹液を吸いに来た子。
タテハチョウ科なので、脚は4本です。
ストローが黄色でカッコいいです。
翅を広げてくれました。
春型の子。夏型よりも全体的に白っぽいです。
コオニヤンマ
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コオニヤンマ 【Sieboldius albardae】
サイズ : 75mm ~ 95mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 6月 ~ 9月★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
夏が本格的に始まると現れるコオニヤンマ。
小型のオニヤンマということで、「コオニヤンマ」と名付けられました。
しかし、実際は、どこが「小」やねん!と突っ込みたくなるくらいデカいです。
しかもこの子はヤンマ科ではなく、サナエトンボ科です。
名前を付ける時に、もうちょっと考えてほしかったなぁと思います。
北摂では、ほぼ毎年出会える子で、今年も会えてホッとしました。(^O^)
複眼が離れているのがサナエトンボ科です。
オニヤンマ等、ヤンマ科の子は複眼がくっついています。
上の写真と同じ子。
梅雨明けの晴れた朝に出てきてくれました。
上の写真と同じ子。
真上から撮ってみました。首をかしげたみたいでかわいいです。
地面で何かがのた打ち回っていたので見に行くと、
コオニヤンマと大きな蛾(オオミズアオ)の壮絶なバトルが
繰り広げられていました。
毛だらけになった顔が、戦いの凄まじさを物語っています。
生きることの大変さを感じさせられた日でした。
モンキゴミムシダマシ
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モンキゴミムシダマシ 【Diaperis lewisi lewisi 】
サイズ : 5mm ~ 8mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 10月
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朽ちた倒木に生えたキノコに集まるモンキゴミムシダマシ。
梅雨時期に雑木林を歩くと、意外とキノコを食する昆虫が
多いことを知らされます。
この子も1cmにも満たない小さな子ですが、集団でキノコ食堂にいました。
食べ物に囲まれている世界はどんな気分なんでしょうね。
基本的にキノコが生える場所は、日陰で湿度が高い場所です。
出会えるのは嬉しいですが、写真撮影は苦手です。(>_<)
地面に這いつくばい、滝のように流れる汗を拭きながら、
無理な態勢でブレないようにカメラを保持し、
そして何よりも、誰も通りかからないことを祈りつつ。(笑)
白いキノコにいた子。触角の形状がかわいい。
上の写真と同じ子。
明るい場所で見ると、オレンジの部分がもっと美しいです。
翅には光沢があって、自分が映り込んでしまいそう。
こうして見ると、頭部の半分くらいが眼になっています。
たくさん集まっていました。
この後2頭ともキノコの裏側に隠れてしまいました。
クビアカトラカミキリ
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クビアカトラカミキリ 【Xylotrechus rufilius】
サイズ : 10mm ~ 13mm
分 布 : 北海道 ・ 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 8月
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胸部がやや大きく赤いクビアカトラカミキリ。
北摂地域では、梅雨入り頃から盛夏にかけて見られる子です。
どちらかと言うと、トラカミキリの仲間では遅めの発生です。
昆虫的に言うと、正確には「クビアカ」ではなく「ムネアカ」ですね。
この子も倒木や伐採木に集まる習性があり、
忙しく材の上を歩き回っているところを目にします。
赤い部分が目立つので、いるとすぐ見つけられますが、
エグリトラカミキリやキイロトラカミキリに比べると
出会える機会が少ない気がします。
切り株で数匹の子が運動会をしていました。
なかなか静止してくれないで、撮影には根気がいります。
象牙色のトラ模様は、細かい毛で作られています。
凸凹の材の上を長い脚で器用に動きます。
珍しく葉っぱの上にいた子。
いつも材の上ばかりで見つけるので、緑がバックの写真は新鮮です。
赤い胸部は凸凹状になっています。
ナガフトヒゲナガゾウムシ
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ナガフトヒゲナガゾウムシ 【Xylinada striatifrons】
サイズ : 15mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 8月
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筒状の体形をしたナガフトヒゲナガゾウムシ。
一見するとカミキリムシの仲間にも見えますが、ヒゲナガゾウムシの仲間です。
北摂地域では、毎年ではありませんが、しばしば見かけます。
しかし自分の記録を見直してみると、7月だけしか会っていません。
ナラ系の伐採木や倒木以外の場所で見かけたことはありません。
多い年は、同じ木に複数集まっていることもあります。
寸胴で脚が短くとても(親近感の湧く)ユーモラスな子です。
眼が突き出てて顔が恐く見えますが、とてもおとなしい子です。
ビックリすると死んだフリをします。
伐採木の窪みに隠れていた子。
数珠状の触角だけ窪みからはみ出していました。
身体中、小さな凹みが多数あります。
薄茶色の箇所は、毛が生えて模様になっています。
薄茶色の毛の生え方で、模様が個体によって少しだけ違います。
指でツンツンされて死んだフリをしている子。
短い脚と触角を身体にひっつけて、気配を消しています。
アカスジキンカメムシ
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アカスジキンカメムシ 【Poecilocoris lewisi】
サイズ : 15mm ~ 20mm
分 布 : 本州 ・ 四国 ・ 九州
時 期 : 5月 ~ 8月
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緑と赤がとても綺麗に輝き、まるで宝石のようです。
(本物の宝石は持ってないのでイメージですが)
キラキラした初夏から夏場にかけて見ることが多く、
その美しい身体は緑の中に入り込むと、逆に目立たなくなります。
ヤマトタマムシもそうですが、このような美しい系の昆虫は
夏の陽射しが当たる緑の中では保護色の役目もするようです。
この子はカメムシの仲間でも、異臭を放つことは少なく、
実際試したことがありますが、指でツンツンしても匂いはほとんど出しません。
と言っても全くの無臭というわけではありませんが。
今年は昆虫ハイシーズンに梅雨入りしたことと、
週末の天候の巡り合わせが悪く、あまりフィールドに出れなかったので、
この子との出会いは久しぶりにテンションが上がりました。(^O^)
カメムシの中でも中~大型の部類に入り、見つけると存在感あります。
でも、なかなか見つけらません。(>_<)
葉っぱと茎を忙しそうに歩き回っていました。
触角も青白く輝いていてお洒落です。
葉っぱの上で息をひそめ、危険(私)が過ぎ去るのを待っている子。
横顔。